- 作品種別
- 素組み
- 機体・キャラ名
- ローザンランサー
リーベルランサー
- オプション
- 30MF アイテムショップ3(ウェポンオプション)
- メインカラー
- サブカラー
パタギパダザンサンガガザ。

ある日のこと。
ダンジョン攻略を終え、街に戻ろうとした私の前に、黒尽くめの男が現れた。
漆黒の鉄仮面の奥に光る妖しい眼差し。
その男は長く太いランスに加え、ライフルをたずさえていた。
「誰だ、きさま?」
私が尋ねると···

「ゴラゲビ・ゴギゲベダバサン・バラゲパバギ パタギパ・ソソザンバサビダ・ダザン・サンガガザ」
男はこう答える。
「···どういう意味だ」
にわかには理解し難かったが、「お前に教えねばならん名前などない、私はローザンから来た、ただのランサーだ」とでも言いたかったのだろう。

それにしても、彼奴は本当に黒尽くめだ。
ローザンの猛者達がアーマークロスした姿は、プリーストにはマゼンタ、アーチャーにはディープパープルやライラックのアクセントが入る。ナイトやファイターも、シルエットとの兼ね合いからか、あまり黒々とはしていない。

しかしこの男をはじめローザンランサーは、私が聞いた限りでは、だいたい濃いグレイのシルエットに漆黒のアーマーと武器を身に纏う。

闇に紛れて現れ、ターゲットを打ち払っては、闇の中へと消えていくのが、彼等の戦い方なのだろうか。
両手のスパイク、両膝のラム(衝角)の攻撃も、喰らうとかなり痛そうだ。

そして、ライフルはこちらの魔法銃とは異なるシロモノに間違いない。
そんなことを考えているうちに、奴はおもむろに剣をシールドから引き抜いた。
ラザラザガゴギバ・ボルグレ。

「やむを得ん」
挨拶代わりに、こちらも抜刀する。
ランスだけでなく、剣捌きもお手のものと見受けした。
「ゴロギソギロボゾヅバグガ・ラザラザガゴギバ・ボルグレ」
ふむ、面白い武器を使うが、まだまだ青いな、小娘···とな。
いやはや、無論この私とて道半ば。なかなかありがたいお言葉ではないか。

そして、敵愾心なしと確認するや、奴は剣を収めた。
「きさまと、また戦いたいものだ」
「ゴラゲバサ・シママバサンガガビ・バセスザズザ」
「お前なら立派なランサーになれるはずだ···と言ってくれるのは構わんが、女ゆえの非力さも勘案してモノを言えばなおよいものを。···なんてな」
街の灯りが迫る中、私はこうくだらないことを考えていた。
〜To be Kontinued〜
ガドガビ(あとがき)

今回、前作で登場したリーベルランサー・ヴァネッサの視点によるストーリー仕立てにしたのですが、いかがだったでしょうか。
ランサーと名乗る割には、今回ランスを使ったアクションが少なく、剣と銃とでほぼ均等になりましたが、ナイトとは違って「さまざまな武器のエキスパートであり、特にランスに長けるので、ランサーと呼ばれるようになった」と考えると意味が理解できるのではないかと思います。
ライフルはローザンランサーともどもお迎えした、伊賀・山田化学製の1/12AF用ミニチュア。30MFに持たせられるようにすべく、グリップを削りました。
また次回、お会いしましょう。